オレたちバブル入行組 池井戸潤

 

 

手銀行にバブル期に入行して、今は大阪西支店融資課長の半沢。

支店長命令で無理に融資の承認を取り付けた会社が倒産した。

すべての責任を押しつけようと暗躍する支店長。

四面楚歌の半沢には債権回収しかない。夢多かりし新人時代は去り、気がつけば辛い中間管理職。そんな世代へエールを送る痛快エンターテインメント小説。


「それまでの銀行小説というのは、銀行の悲惨さや陰惨さを暴露的に訴えるような、暗いものばかりでした。それには僕は飽きていたし、

そういうものを書きたいとも読みたいとも思わなかったんですが、とはいえ、

銀行内部を書けるのは僕の特技の一つですから、それなら今までに散々書かれた銀行ワルモノ論の作品をひっくり返して、銀行の中で人が生き生き動く活劇をやってみようと思った。

そこで生まれたのが、半沢直樹という、『ありえない銀行員』です。

半沢はもちろん、ズバズバ物を言うんだけれど、一方でけっこう小狡い奴で、

相手を罠に嵌めたりもするんですよ。

単純に正論ばかり言っている奴って、つまらないでしょう?(笑)

でも半沢は、政治的な動きもできるし、権謀術数を駆使もできる。清濁併せ飲むヒーローなんです。

だから、サラリーマンの皆さんは、決して半沢の真似をしてはダメです。

出向になったり、下手したらクビになりますよ(笑)。皆さんの言いたいことは、代わりに半沢が言ってくれます」(「本の話」著者インタビューより)
国民的人気を誇ったTBSドラマ「半沢直樹」、元祖「倍返し」シリーズ第1弾!(Amazonより)

 

 

 

 

半沢直樹シリーズの第一巻です。

 

私は、このシリーズをドラマから入りましたが、実際には「倍返し」という言葉は、作中で一回しか出てこないのですね…。

 

ですが、「倍返しだ!」の演出がなくても、ドラマ並みに十分背筋がゾクゾクさせられるような、手に汗握る展開を味わうことができました。

 

この話は、半沢が当時超高倍率の東京中央銀行の就職試験を突破するところから始まります。

某私立最難関の学生でも、あっさり落とされてしまうような激戦の中、平然と就職試験をパスする半沢。

そんな主人公の姿を見て私は、「きっとこの小説は、半沢が銀行でいかにエリート街道を進んでいくのかを描いていくのだろう」と、勝手に想像を膨らませていました。

 

ですが、そんな私の期待とは裏腹に、実際には、キラキラとしたエリート街道とは程遠い、泥臭い生き残りをかけた競争が、待ち受けているのでした…。

 

輝かしかった学生時代の話も終わり、次のシーンではいきなり半沢が窮地に立たされます。

 

融資先の会社が、実際には売り上げを大幅に水増ししていたことが判明。倒産し、半沢が所属する支店は、巨額の不良債権を抱える羽目となってしまいます。

しかもそれは、上司である支店長と倒産した会社の社長がグルになって行った不祥事。

支店長は、その全責任を融資課長である半沢に擦り付けようとしていたのでした…。

 

 

この話には、香川照之が演じた、かの悪名高い(?)上司は出てきません。

ですが、本作中に出てくる半沢の所属先支店長と、グルになっている倒産先社長が、物語を引っ掻き回すのにいい仕事をしてくれます。

 

読み初めから途中までは、窮地に立たされ、まさに崖っぷちの半沢に、こちらもお先真っ暗のような絶望感を感じさせられます。

もし私が同じ立場だったら、もう片道切符の島流し(関連会社への出向)の未来しか見えないですね。

 

ですが、そんな窮地でさえも切り抜けてしまうのが、半沢の底力。

 

作中後半で、ドラマお決まりの「倍返しだ!」の言葉が出てきてからは、華麗すぎる半沢の復讐劇が始まるのでした。

 

こちらが「もうやめて!」と言いたくなるくらい、地道に、しかし確実に恐怖が迫ってくるように、自分を貶めた支店長への復讐を進めていきます。

 

100%半沢が被害者なのはわかっているのに、それでも諸悪の根源である支店長に同情したくなる。

それは、相当半沢のやり方が華麗で、骨の髄から徐々に壊されていくような恐怖を感じさせられるからなのでしょうね。

 

半沢が味方だったらとても心強いけれど、絶対に敵には回したくないですね…。

 

ドラマとは若干違う部分もありますが、この一冊で恐ろしいくらいにのめりこませてくれる話になっていますので、ぜひ読んでみてください!

 

レビュー・記録するだけであなたの夢が10倍叶う! 夢を叶えるドリームマネージャー手帳

人は大人になるにしたがって夢を失っていくといわれる。社会人となり、自分の能力を知り、立場やおかれた環境を知り、その上、毎日の押し寄せるさまざまな仕事が、大人に夢を見るよりも現実を見ることに重きを置かせてしまう。
しかし、そのような将来への夢を抱けない状況は本当に幸せなのか?人は自分や家族の将来を夢に描き、それを実現するために働き、生きていくことでより良い人生になると著者は考えます。

夢を描き実現するため、本書では『サブ手帳』をつけていくことを推奨します。
サブ手帳に必要な時間は毎日数分間くらい。たったそれだけの時間だけですが、その効果は、夢の実現というだけにとどまらず、その手帳をつける過程で自分の成長を実感し、自分のさまざまな可能性にあらためて気づくことができるなど多岐にわたります。

著者が実際に制作、販売している夢を実現させるためのツール『ドリームマネジャー手帳』のユーザーから得た情報を基に、『サブ手帳』を使って夢を叶えるための考え方から、どうすれば夢が叶うのかのやり方まで、具体的に解説していきます。(Amazonより)

 


『すべての夢は叶う。もし、追いかける勇気があるのなら』(ウォルト・ディズニー)

 

これは、この本の前書きに書いてあった言葉です。

 

この言葉は、正直私にはすごく痛かったです。

なぜならば、今まで私は、夢を持っても追いかける勇気はなく、途中であきらめてしまっていたから。

しかも、あきらめることへの罪悪感を消し去るために、できない真っ当な理由を並べ立てて、できない自分を納得させようとしてきました。

 

こんな風に、日々何も変われないまま嫌な気分だけがグルグルしてしまうのは、私だけではないと思いたい…!

 

ですが、私みたいな「どうせ自分を変えられない」と持っている人にこそ、ぜひこの本を読んでもらいたいです。

私もこの本を読み終わったころには、不思議と、ゆっくりでも三日坊主でもいいから、少しずつ自分の夢に向かって努力していこうという勇気がわきました。

 

 

この本は、自分のやりたいことを叶えるための考え方や、具体的な方法が書かれています。

特に具体的な方法の項目では、ステップを踏んで一つずつ分かりやすい説明が書かれているので、本の内容に沿って進めていくだけで、自分が一歩ずつ前進していく感覚が味わえます。

 

私が特に面白かったのは、「人生で叶えたい100のリストを書き出す」ことです。

 

正直私は、「今の生活に不満もあるけど、それなりに楽しく生きていられるから、これ以上余分なエネルギーを使いたくない。現状維持でいい」なんて考えていました。

 

ところが、いざ実際に手を動かして叶えたいことリストを書き出していくと、「あれもやってみたい」「こんなことも叶えてみたい」と、新しい未来に向かってワクワクしてくる自分がいるのでした。

 

「現状維持でいいと思っていたけれど、実際にはもっとやってみたいことあったのだな!」と、蓋をして隠していた自分の潜在意識に気づくことができました。

 

 

現状維持から抜け出すために、自分の行動を変えるのは、とてもエネルギーも勇気も必要になります。

「そこまでして今の自分を変えたくない」と思う方もいるでしょう。

 

ですが、筆者である金村さんも、実際には始めたことをストイックに継続できる人ではないそうです。

では、これまでどうしてきたのか。

それは、「とりあえずやってみよう!」と思えるほど、行動レベルを徹底的に下げること、「3日坊主を100回続けること」だそうです。

 

そういわれると、そんなに新しいことに挑戦するのに、肩肘張らなくてもよいのだなと、安心できますよね。

 

私も、小さなことから一歩ずつ、自分の夢を叶えるために行動していこうと思います。

 

本音で生きる 一秒も後悔しない生き方 堀江貴文

2015年出版の堀江貴文さんの本、

「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」を紹介します。

 

 

本音で生きることって、難しくないですか?

 

皆さんは、自分が考えたことを伝え、自分が心からやりたいことに没頭し、

そして自分の心に真摯に向き合えているでしょうか。

 

私はノーでした。

 

学生時代は、やる価値の分からない大量の宿題をただひたすらにこなし、

就職活動の面接では “御社”の思ってもいない誉め言葉をぺらぺらとしゃべり続ける。

 

いざ会社に入ったら、「なんでこんな雑用やらなければいけないんだ!」なんて

思いながらも、何も言えずに上司の顔色をうかがう日々…。

 

「本音で生きる」とは程遠いですね(;´Д`)

 

皆さんがこの本・ブログにたどり着いたのも、同じようなモヤモヤを抱えているから

ではないでしょうか?

 

いつも本音で生きられたらなんていいか…、なんて思いますよね。

毎日がストレスフリーで長生きしそう(笑)。

 

ですが、この著者である堀江貴文さんは、逆に「なぜ本音を言えないのか、

なぜ本音で生きられないかの方が分からない」とおっしゃっています。

 

「それはホリエモンだからできるんだろ!」

なんて言葉で片付けられそうな気もしますが…。

 

それは置いておいて、この本を読んで、少しでも堀江さんの考え方・生き方に近づけられたらいいですよね!


ということで、この本「本音で生きる」を紹介していきます。

 

本音で生きていきたい方への勇気をくれる内容になっていますので、ぜひ一緒に勉強

していきましょう!

 

 

  1. なぜ本音で生きられないのか

 

では初めに、まず本音を言うことへの罪悪感を少しでも取り払ってしまいましょう。

 

そもそも、本音を言うことへの罪悪感・恐怖は、なぜ生まれてくるでしょう?

 

言いたいことを言っていると、自分の居場所がなくなってしまう…、

会社で上司に嫌われて、職を失ってしまう…、同僚から陰口を言われて嫌な思いを

する、

なんて恐ろしすぎる未来が見えてくるからですかね…。

 

では、一歩引いて考えてみましょう。

 

職場の仲間として認めてもらって場に馴染もうが、職場で浮いていようが、仕事には何の関係もありません。

あなたの仕事は、与えられた職務を全うすることだけです!!

 

…とは言ったものの、同僚と仲良くないと仕事が進めにくい…、ということもありますよね。

 

そういう時は、「仕事のために」相手に尽くすという意識を持ってみませんか?

 

慣れ合うために与えるのではなく、「目的を持った者同士が、目的を達成するために

与え合う」のです。

 

 

そういった意識を持っていれば、同僚からの視線におびえることもなく、

かつ相手にもきちんと価値を与えることができる存在として、

自立して仕事を勧められるようになるかもしれませんね。

 

本音を言うにしても、それが「会社のため」の言葉なのか、

単なる「不満・わがまま」なのかでも、周りの反応も変わってくるかもしれません。

 

もし会社のためを思って、あえてきついことを本音で言うのであれば、た

とえ周囲から浮いてしまっても、「出過ぎた杭は打たれない」で、

ガンガン行ってしまいましょう!

それで、残念ながら解雇されてしまったら(されたくないですけど)、

 

「会社にとって有益になるような社員を解雇するところなんて、長生きしないなー」と、他の会社で高みの見物でもしていましょう(笑)

 

そして、もしあなたの本音が会社への「不満」であったとしても、決してそれを

ため込む必要はありません。

 

不満を持ちながら嫌々仕事されるより、少しでもモチベーションを高くもって

働いてくれる社員の方が、会社の側もコスパがいいですよね。

 

なので、もしも「会社に文句があるけど言えない…」なんて時は、

「私は会社に貢献するために、モチベーションを上げる必要がある。

そのために、不満を伝えて解決したい!」

 

という意識を持つと、本音を言いやすくなるかもしれません。

 

私も新入社員だった時、希望とはかけ離れた部署に配属されたことがありました。

 

嫌々ながらも、「ここに配属されたのだから、従うしかない」なんて気持ちで

しばらくは頑張っていました。

ですが半年後、結局メンタルを壊して他の部署に異動になってしまいました…。

 

そんなことがあると、こっちも嫌々やり続けて心がボロボロになるし、

会社側もせっかく仕事を教えても、実にならないでやめられてしまうという、

どっちにとっても悪い状況になってしまいますよね。

 

あの時、きちんと自分がその部署に向いていないことを伝える必要があったなと、

思わされました。

 

当時はそんなこと言うのはわがままだと思ってしまっていたのですが、結局何も

いいことなかったですね。

 

 

 

不満を持ったまま仕事をするのは、自分だけではなく会社にとってもコスパが悪い

ということを、頭の片隅にでも入れておきましょう。

 

 

 

 

 

 

余談ですが、ベストセラーになった『嫌われる勇気』にも同じようなことが

書かれています。

 

「『他人の期待を満たす』ような生き方をやめること」

「自分の課題と他人の課題を分けること」

 

誰かがあなたについてどう思おうが、それはあなたの問題ではなく、相手の問題です。

 

「相手が自分をどう思っているのか」なんてことに悩まされて、自分の人生がおざなりになるなんて、本当にもったいないことです。

 

一度きりの人生なんだから、もっと気楽に生きましょうよ。

自分にとって大切な存在でない限り、そんな人の考えることなんて「放って」

おきましょう!

  1. 言い訳をやめる

 

ここまでで、本音を言えない理由や、それを克服するための考え方について

話してきました。

 

これ以外にも堀江さんは、本音で生きられるようになるための具体的な方法として、

「言い訳をしないこと」を挙げています。

 

 

 

皆さんこんなこと言ってませんか?

 

やりたいことがあるけど、

・お金がないから

・時間がないから

・凡人だから、才能が無いから

・やり方が分からないから

 

「だから無理!」なんてね。

 

やりたいことをあきらめるための常套句じゃないですか?

こうやってできない理由を積み重ねて、自分を無理やり納得させている…。

 

そんな方々に対して堀江さんは、「こんな言い訳今すぐやめるべき!」

喝を入れています。

 

 

2.1 「お金がない」をやめる

まず「お金がない」という言い訳。

これって本当によく聞く言葉ですよね。

 

今の会社を辞めたら、収入がなくなるから辞められない。地元を離れたら、

働き口がなくなるから離れられない。起業したいけれど、お金が無いからできないetc…。

 

お金のことばっかり。皆さんどれだけお金が好きなのでしょうかね…?

 

まあそれもしょうがないですよね。

 

日本人は幼いころから、

「何かをするためにはお金が必要だから、地道に貯金をしておきましょう」と

刷り込まれて育ちますからね。

 

貯金することは美徳=お金がなければ何もできないと意識は、

私たちの意識からはなかなか、いなくなってくれないですよね…。

 

ですが、そう考えてしまうのは、「お金の本質を理解していないから」だそうです。

 

お金というのは本来、価値を交換するための「単なるツール」にすぎず、

それ自体に価値があるわけではありません。

 

つまるところ、取引されている価値というのは、「信用」なのです。

「信用」さえあれば、お金がなくても取引できてしまうのです。

 

 

 

例えば、レストランで外食するお金がないなら、知り合いに食事をおごってもらうのはどうでしょう。

 

「おごってくれる友人なんて、そんなにたくさんいないよ!」なんて人は、まず人脈を作るところから始めた方がいいかもしれません。

 

他にも、スケールの大きな話になりますが、起業するお金がなく、

銀行も貸してくれないのであれば、親や友人から借りるという手もあります。

 

それができない人は、お金ではなく信用が足りていないということなのです。

 

厳しいようですが、確かに周りからの信用もなければ、起業や新しいことを始めても、誰も賛同したり協力してくれませんよね。

うまくいく未来も見えません。

 

 

人から何か頼まれたら、期待に応えるように尽くす。

金欠の知り合いに、ご飯をおごる。

そうした行為の積み重ねが、信用と人脈を築いていきます。

 

だから、まず貯めるべきは「お金」ではなく「信用」ということになんですね。

 

 

2.2 「時間がない」をやめる

 

次に、「時間が無いからできない」という言葉。会社員なんかになると、

しょっちゅうこの言葉が登場してきますよね。

 

でもこれってつまり、自分から「現状維持を選んでいる」ことと同じじゃないですか?

 

時間がない現状が嫌なら、なぜ自分から変えようとしないのでしょうか?

結局、不満はあっても、現状を維持する方がその人にとって「楽」だから、

そうしているだけではないでしょうか…?

 

この言葉は、私にはかなり刺さりました。

 

時間がないという話だけではなく、例えば今の会社に不満を言い続けながらも、

転職もせず居座り続けていることだって、

結局は今の状態を自ら選んでいるのと同じですね。

 

現状に満足していなくても、行動を変えるほどの大きな不満はなくて、

かつどうでもいいことを考える暇はある。

 

だからこそ、やりがいとか幸福とか、そんな答えのない問いに頭を巡らせて時間を使ってしまうのかもしれません。

 

でもそこからは何も生まれないんですよね…。

 

だったら、今、目の前にある仕事や趣味に最大限没頭してみませんか?

 

そうすれば、そんな抽象的な問いには悩まされなくなるかもしれません。

 

 

2.3 「才能がない・やり方が分からない」をやめる

 

最後に、「才能が無い・やり方が分からない」という言い訳ですが、

これも結局は自ら「現状維持」を選んでいることと同じなのかもしれません。

 

確かに、才能のあるなしが影響する分野だってあるかもしれません。

 

ですが、どんなに功績を挙げた人でも、その人の努力によるところが、

ないはずないですよね?

 

かの有名なイチローでさえ、その才能にあぐらをかいていたのではなく、

小学校3年生の時から、1年のうち360日は練習していたそうです。

 

多くの人は「結果」ばかり見て、「あの人は天才だ」「あいつは才能がある」なんて

言っていますよね。

ですが、優れた結果を出した人でさえも、血もにじむような努力を長年積み重ねてきているのです。

 

そのことを忘れてはいけないと思わされました。

 

これからは、「自分には才能がない」「自分は凡人だから」なんて言うのは、

せめて努力してからにしてみませんか?

 

そもそも才能なんて、やってみたいと自分にあるかないかなんて、

わからないものですしね。

 

他にも、「やり方が分からない」なんて言い訳、この高度情報化社会の中でそんな言い訳が通用するとお思いですか?

ネット検索すれば、いくらでも”やり方”なんてものは出てきますよ。

 

新しいことを始めるのに勇気が必要だと思います。

 

ですが、勇気が必要なのと「やり方が分からない」は別問題です。

何なら、勇気の出し方でさえもネットに載ってますよ(笑)。

 

「やり方が分からないからできない」なんて、まず調べてから言いましょう。

 

しかも堀江さん曰はく、そもそも物事に「やり方」なんてものはなく、

全てが「トライアンドエラーなのだそうです。

 

趣味で始めることであれば、プロに教わったり教本を読んだりするのが

近道かもしれません。

 

ですが、例えば新しいプロジェクトを始めたいとか、

起業したいなどビジネスで成功するためには、結局は思いつく限りのことを

次々とやってみるしかありません。

 

結局、やり方とかセンスではなく、トライアンドエラーをどれだけ続けるか」

が重要なんですね。

 

 

3. まとめ

 

本音で生きるためには

・不満を持ち続けるのは、自分だけではなく相手(会社など)にとってもコスパが悪い

・お金よりも先に「信用」を貯める

・「時間がない」は、現状維持を選ぶための言い訳

・「トライアンドエラー」をどれだけ続けるかが重要

 

ということが学べました。

 

この本では他にも、本音で生きるために、

 

「バランスを取らない」、「プライドを捨てる」、「時間を最適化する」

といったことも書かれています。

 

この本を読んで皆さんも、堀江さんみたいに一秒も後悔しないで

生きられるようになりましょう!

レビュー・君はどこにでも行ける 堀江貴文


2016年出版の堀江貴文さんの本、「君はどこにでも行ける」を紹介します。

 

著者である堀江さんが、世界各国を旅して目の当たりにした

"世界と日本の比較"を通し、私たちにも世界に目を向けていってほしい、という

テーマが込められています。

 

堀江さんは、出所してからの3年半、多い時には月に数か国のペースで海外へ旅行へ

出かけているそうです。これまでに巡ったのは、なんと28か国58都市!

 

そうやってたくさんの国々をめぐる中で堀江さんは、世界が変わっていく様子を

目の当たりにしてきました。

特に、この20年ほどは、かつてないぐらい変化に富み、技術革新のスピードの速い

年だったとか。

そしてその変化に取り残されているのが、過去には観光立国としてアジアナンバーワンの経済発展を遂げていた、わが国日本。

 

この本書では、堀江さんが数々の国を見て回り感じた、新興国やかつて貧乏だった

国の急激な成長、それと比べた日本の実情、というテーマで話が進んでいきます。

読み進めるうちに、いかに自分が世界を知らず、井の中の蛙で生きてきたか痛感

させられました。

 

 

それでは詳しく話をまとめていきます。

 

 



  1. 「日本はどれくらい「安く」なってしまったのか」

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1章では、海外と比べた日本経済の現実について述べられています。

 

まず初めにちょっと恐ろしい話。

2015年の末、メディアアーティストの落合陽一さんのtwitterにて

「日本人のセルフイメージって、2010年のGDPのままな気がする。

今日本のGDPアメリカの約1/4だし、中国の半分以下だし、一人あたりは世界27位の貧しさだ。」

 

 

これを聞いてどう思いましたか?

私は正直、日本はそんなに貧乏な国だったんだと、愕然としてしまいました。

これは私の世界経済への無知さもあると思いますが、中国は著しい経済成長を遂げて

いるとはいえ、未だ「新興国」のくくりであると考えていました。

 

日本よりも高いGDPを出しているのだろうと思っていましたが、もうとっくに倍以上に抜かれていたんですね。

 

どうして日本はまだまだ世界経済を引っ張る存在であるなんて、私たちは考えているのでしょうか。

やっぱり、世界の実情を「知ろう」としていないからですかね?

 

メディアは、海外の方が日本より発展してるなんて話、そんなに大々的に報道しないと思いますし、コロナウイルスの時は、海外と違って「お願いベースでここまで感染を

抑えられている日本ってすごい!」みたいなことしか言ってませんでしたしね。

トヨタとか、富岳とか、日本の科学技術はすごい!とか、

 

そんな情報ばかりに触れていると、

「こんなに技術的にも経済的にも発展してる日本に生まれて幸せ!」なんて、

思考停止しちゃうかもしれません。

 

そんな状況で自ら進んで、海外がいかに発展しているかなんて、情報を手に入れようとはなかなか思わないかもしれないですね。

 

ちなみに、日本だと2000円を切る値段で買えるユニクロのフリースが、中国だと5000円以上するらしいですよ。リッチですね―。

中国で日本円で4,5万円ほどあれば、昔は爆買いできたのが、今は2,3着買えればいい方だとか。

 

そんなこんなで暗い話になってしまいましたが、堀江さん曰く、

「安くなったことは、悪いことではない」そうです。

 

安いということはつまり、日本の優れた製品や文化、ビジネススキルを、アジアの

富裕層が勝手に世界へアピールしてくれることに繋がります。

日本の経済力が弱くても、観光立国として諸外国から興味を持ってもらえれば、

それだけ発展する余地があるということ。

 

まあ裏を返せば、これからは日本国内の力だけで発展していくのは難しいってこと

なんでしょうね、ちょっと悲しいけど。

 

私たちも、「日本大好き!」なんてずっと日本に閉じこもってないで、実際に外に

出るかは別としても、心はもっと海外に向けていかないといけないのだなーと

思わされました。

 

 

  1. 堀江貴文が気づいた世界地図の変化

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2, 3章では、堀江さんが実際に旅した国々を、アジアと欧米その他の分けて、実際に

目の当たりにしたアジアの驚異的な経済発展の様子や、アメリカ、ヨーロッパ、そして

南米などで起きている経済やテクノロジーの変化が書かれています。

 

堀江さんが旅した国々は、特にアジアは「新興国」と呼ばれる部類に入るのでしょう。

ですが読んで率直に、日本だけが経済的に恵まれている国ではないし、むしろお金持ちのレベルは日本以外のアジアの国々の方が高いのだろうなーと思いました。

 

チャイナマネーでバブっている中国はもちろんのこと、ベトナムカンボジア

ラオスなどの話も出てくるのですが、正直これらの国をなめていた自分がいました。

バングラデシュって今、世界第二位のアパレル生産国なんですね。

ちなみに一位は中国。

 

バングラデシュは世界最貧国とも言われているそうですが、そんな国だってもちろん

富裕層もいます。そんな当たり前のことすら頭から抜けてしまっているような、

自分の世間知らずに焦りましたね。

 

これらの章は、純粋に紀行文として読んでも面白い内容だと思います。

 

遊び上手な堀江さんが、その国々で遊んだ話を読むと、旅行って純粋に観光名所だけをめぐるだけが楽しみ方ではないのだなーと思いました。

遊び上手な堀江さんのこと、本当に尊敬します。

 

その中でも、「女の子の外見は、都市の経済の成熟ぶりを測る絶好のバラメータ。

豊かさに比例して女の子はかわいくなる」なんて話、結構面白かったです(笑)。

 

  1. 国境(ボーダー)は君の中にある

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最後の話は、この本のタイトルである「君たちはどこにでも行ける」につながる

内容です。

 

これまでの話で散々日本がいかに経済的に後れを取っているか聞いて、日本にがっかりした方もいるのではないでしょうか。

私は正直、日本ってそこまですごくなかったのかー、なんて思ってしまいました。

 

かといって、「私は日本を捨てて、発展している中国で働きます!」なんてすぐに気持ちを切り替えられる人は、そんなにいないのではないでしょうか…?

 

逆に言えば、ここでそんなこと言える行動力のある方が、海外でビジネスチャンスをつかみ、大富豪への階段を歩みだすのかもしれませんが…。

 

ちなみに堀江さんは、海外には

行きたければ行けばいいし、行きたくなければいかなければいい」とおっしゃって

います。

 

円安だし、海外の情報を多分に得られる今、どうしても海外に行かなければならない

理由はあまりないそうです。

 

ですが、「外に出る」ことについて、難しい意味付けはいらないのではないか

とのことでした。

行きたいから行く、行きたくければ行かない。それだけのことなのです。

 

堀江さんは単純に、その場にしかないもの、そこにしかないものを見たい、

楽しみたい、味わい尽くしたい、という理由で世界を飛び回っているそうです。

 

まずは頭の中の国境を消してみましょう。

パスポートを手にして、お金とスマホを用意して、飛行機に乗るのは、単なる一つの

手段でしかありません。

 

頭の中の国境がなくなれば、私たちはどこにでも行けます。

実際に日本を出なくたって、たとえ田舎暮らしだろうと、入ってくる情報の質は格段に上がります。

今までの私みたいに、「日本こそがすぐれている国」なんて母国至上主義みたいなのも、頭の中の国境さえなければちっぽけなものだったと思うことができるのではないでしょうか。

 

「頭の中を消そう。そうすれば君はどこにでも行ける。」だそうです。私もこの言葉を胸に、広い世界を楽しんで生きていこうと思います。

 

 

レビュー・ひとりで生きていく

 

この本の題名に惹かれた方々は、少なからず孤独心を抱いているのではないでしょうか。

 

いい年して独身・彼氏彼女がいないのは、その人がこじらせているからとか、友達がいない人生は寂しい、とか。

 

「お前に何がわかるんだ!!」なんて言ってやりたいところですが、それでもまだシングルは肩身が狭いのが日本の実情。

時代は変わっているとはいえ、当分この風潮はなくならない気もします…。

 

そんな苦しい思いをしている方々に向けて、芸人兼ソロキャンパーのヒロシさんが、生き方のヒントをくれるのがこの本です。

 

一応先に言っておきますが、本書は、ひとりで生きるということから脱出できる術が書かれた本ではありません。人との関係をすべて断ち切ってしまう話でもありません。

 

生き方に一発逆転はないっていうのが、ヒロシさんの考え方ですからね。

 

ですが、独身中年男の等身大の言葉が書かれている本であり、だからこそ惹きつけられるのだと感じました。

 

ひとりで生きていることに悩んだり、苦しんでいる人にとって、ヒロシさんの温かい言葉がゆっくりとしみてくる本です。

それでは、本の内容を要約していきます。

 

  1. 人間関係は流動的なものと考える

 

学生時代に仲良くなった人とは、その時はその相手といつか疎遠になることなんて考えられないですよね。

私も、高校・大学と仲良かった友達とは、社会人になってからも、年に一回でも会えるくらいの緩い関係であっても、続いていくんだろうなーと思っていました。

でも社会に出て、悲しいかな疎遠になってしまった人も何人かいます。

 

お互いの生活が忙しいのもあるし、なにより話が合わないんですよね。

学生の頃は、共通の話題であふれてましたから、本当に他愛もないことでお互い笑えたりしたのに、お互い別々の仕事になると、なかなかそうもいかない。

 

そんなこんなで、次第に疎遠になってしまうのでしょうね…。

 

でもそんなときは、人間関係は、「川のように流れていく」ものと考えてみましょう。

誰かと疎遠になっても、またその先で新しい出会いがあるかもしれない。

いつか疎遠になってしまうとしても、その時自分に幸せを与えてくれた相手に感謝できれば、楽しく生きられます。

 

そしてまた、その時々の自分に合った相手が見つかるのを楽しみにしてみましょう。

 

人間関係に絶対的なものはないと思えば、今自分の近くにいてくれる相手とも、

「この良い関係をずっと保たなければ!」なんて気を張らずに、のんびりした気持ちで接することができるのではないでしょうか。

 

人間関係は、もっと緩く考えていいと思わせてくれた章でした。

 

2. ひとりで生きられる場所に逃げる

 

いきなり「逃げる」なんて、なんだかマイナスなイメージが湧いてきませんか?

 

「ここで逃げたら、一生逃げる人生を送ることになる」

「成果が出ないのは、自分の努力が足りないから」

なんて、まるでブラック企業で言われそうな言葉ですが、日本人は結構この気質が染みついていると思うんですよね…。

個人的には、自分の人生なんだから、嫌なことからが逃げたっていいじゃないか…!、なんて思ったりもしていますが…。

 

追い打ちをかけるように、瀬戸内寂聴さんに「置かれた場所で咲きなさい」なんて言われると、逃げることに罪悪感を感じたり、見えない(本当は存在しない)敵に負けた気分になってしまうこともありますよね。

 

そんな風潮に対してヒロシさんはズバリ、「置かれた場所で咲くのはしんどい」と言ってくれています。

本当は言いたくても言い出せない多くの日本人の気持ちを、ヒロシさんが代弁して言ってくれたようなものですね。感謝。

 

もちろん、置かれた場所で咲ける人もいると思います。そういう人は、精一杯その環境で頑張ればいいんです。

 

でも、その環境で頑張れない人は、戦わなくても済む環境に一旦身を置いてみることもありなんじゃないでしょうか。

 

ヒロシさんみたいな芸人の世界だけではなく、会社員の世界も激戦区ですよね。

出世する人もいれば、リストラの対象になる人もいる。

少ない椅子を奪い合う激戦区は、そこにいるだけで消耗してしまいますよね。

仕事だからと割り切れればいいんでしょうけど、その悟りを開けるまでにも、きつい道のりが待っていますよね…。

 

そんな時は、戦わなくて済む環境に逃げてしまいましょう。

独身じゃないと難しいかもしれませんが、違う会社に移ってみるのも手です。

日本には、自分がまだ知らない数えきれないほどの会社があるわけだし。

 

また転職しないでも、アフター5の活動に人生を捧げてみるのも手ですね。

 

「仕事は一日の三分の一以上を占めるのだから、それが充実してないのはもったいない」なんて言ってくる人もいますが、そんな言葉は無視です。

辛い仕事を頑張って耐えるからこそ、その反動でアフター5や休日の活動が、とても充実したものに思えるなんてこともあるのではないでしょうか。

 

自分が逃げ込んだ、心地よく生きていける場所で咲くことができれば、それだけで十分人生楽しめる気がしませんか?

 

 

  1. 人生がときめく、ひとりぼっちの暇潰し

 

ひとりぼっちで辛くなる時、それはズバリ「暇なとき」だと思います。

手持無沙汰で何もすることがない。

なんとなくSNSを見てみると、リア充な生活を送っている人たちの充実っぷりが、溢れるほど目に入ってくる。そして、ひとりぼっちである自分に対して絶望し、病み始める。

 

私はこんな感じです(笑)。

試しにSNSを見るのをやめてみたりもしたんですけど、それでも自分の人生についてとか、いろいろ考え始めてしまいますよね、答えなんてないのに。

 

そんな時は、暇な時間を健全につぶす方法を身につけることに、労力を注いでみましょう。ヒロシさんも、「ソロキャンプ」というハマれるものに出会えたから、仕事が多少なくなることも、誰からも注目されない人になることも、怖くなくなったといいます。

 

暇ができれば、「よし、キャンプに行こう!」となるからです。

 

かといって、今ハマれるものがない人に、いきなり何かにハマってくださいというのも、無理がありますよね。

そんな時はまず、成果が出るかどうかなんて考えずに、まず色々なものに同時に手を出してみることをお勧めします。

同時にたくさんの種をまくことができれば、その中でたまたまひとつが芽を出すこともあるかもしれません。

 

大事なのは、軽い気持ちでやり、かつ同時にたくさん蒔くことだそうです。あれこれと結果を考えるのは始めた後にすることにして、何も考えないくらいがちょうどいいそうです。

 

とりあえず今持ってるスマホYouTube始めてみる、とか、流行に乗ってソロキャンプ始めてみるとか、そんな軽いノリでいいのではないのでしょうか。

 

今自分にハマれるものがないと思う人は、「新しいことを始めてみることにハマってます」

なんて言ってしまうのもありかな、と思うようになりました。

 

一つに固執してしまうと、それが自分に合っていなかったり、途中で躓いてしまった時などに、どうしようもなくなってしまいますからね。

人生の選択肢は多いに越したことはありません!

何が自分に向いていて、何がうまくいくかは、そもそもやってみなければわかりませんしね。

 

そんな、一歩踏み出せない人の背中を押してくれるようなヒロシさんの話でした。

 

  1. まとめ

 

ひとりで生きていくのは、楽しいことだけではないと思います。

時にはつらいことや苦しいことだってたくさん経験すると思います。

 

けれども、「ひとりで生きていくのは決して不幸せなことではない」「ひとりで生きても当然幸せになれる」というヒロシさんの言葉には、人生に躓いてもまた一歩踏み出せるような勇気をもらえると思います。

 

私も、ヒロシさんみたいに幸せと思える人生を作り上げていきたいと、思わせてくれた本でした。

 

 

 

しーさーの すごい!ペン解説

 

YouTubeチャンネルの登録者数17万人超え(2021年5月現在)、
再生回数305万回以上を記録した文房具動画など、
文房具界で異例の人気を誇る著者による
渾身の「おすすめ文房具」解説本!

どんな文房具が自分に合うかわからない……
そんな悩みを持つ人必見!
バラエティ豊かな文房具の数々と、
その文房具の良い点、微妙な点といった
著者が実際に触って書いてみて感じた
正直な感想をレビュー。
「これだ! 」と感じる文房具が見つかること間違いなし!


 まず、大変申し訳ないのですが、この本に出会うまで私は、文房具YouTuberしーさーさんという方を存じ上げていませんでした。

 

というか、そもそも文房具YouTubeと呼ばれる動画が存在すること自体も今回初めて知りました。

 

文房具って文字を書くための「道具」としか認識していなかったので、自分の知見の幅が狭くて悲しい…。

 

まあそれは置いておいて、文房具YouTuberしーさーの すごい!ペン解説 の紹介に移っていきます。

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「文房具の沼へようこそ。それでは、いってらっしゃい。」

まるで、ディズニーランドのアトラクションが出発するようなワクワク感で、

この本はスタートします。

「読むとほしくなる禁断の書」、「筆記用具を好きになれば、勉強も仕事も楽しくなる」

表紙に書かれたこれらの言葉が、果たして自分にも当てはまるのかという、少し疑心暗鬼になりながらもこの本を読み始めました。

私は普段パソコンを使うことが多いため、あまり文房具を握る機会はありません。
今持っている文房具も、昔から「なんとなく」という理由で購入し、使い続けていました。

そんな私がこの本を読んだ感想。結論から言うと、本当に「読むと欲しく」なります。

これまでは文房具なんてどれも同じだろうと思っていました。

しかしこの本の中の、凝った細部の仕掛けまではっきりとわかる、

様々な角度から撮られた写真や、著者のしーさーさんの

「宝石のような美しさ」・「不朽の名作」などといった言葉に、

それぞれの文房具の魅力を感じ、どんどん引き込まれていきます。

この本では、見開きで2ページをつかって1つの文房具を紹介しているのですが、

文房具の紹介でこんなに文章を書けるのだな、と感心させられます。
私が普段使っている文房具を紹介することになったら、

多分その半分も文章は書けないでしょう。

それくらい紹介されている文房具自体に魅力があるということでもあるし、

なによりしーさーさんの文房具への愛が伝わってきます。

世の中にはこんなにも魅力あふれた文房具があるのだなとわかると、

実際に手に取って使ってみたいと思いました。

レビュー・ごめんなさい、ずっと嘘をついてきました。――――福島第一原発 ほか原発一同

政府が今まで私たち国民にひた隠しにしてきた原発の真実を、隠すことなく公表してください。
 

原発が語り手となって伝える、今まで知らされてこなかった真実。15章に渡る「ごめんなさい」を、私たちはどう受け止めればいいのか。
この本を読んだあなたがどう感じ、どんな行動を起こすかが大切です。もし万が一、あたかも何もなかったかのように原発依存を続けるなら、事故は必ずまた起きるでしょう。起きるはずのないことでも起きるのですから、一度起きたことがまた起きるのは必然です。原爆が二度落とされたように…。
──科学ジャーナリスト 倉澤 治雄


ウルトラクイズ優勝の僕の肩書きはいったい何だったんだろう。本当に世界は知らないコトにあふれてる!
──アメリカ横断ウルトラクイズ 第13代クイズ王 長戸勇人

とざい、とーざい! ここにおわすは原発の、嘘かマコトかこの懺悔⁉︎事実は小説より悲劇、知らずに生きるのは災難。 ──おしどりマコちゃん(漫才師・記者) 

 

 

私は宮城県出身で大震災を経験しました。ですが、お隣である福島県の惨状を耳にしても、心のどこかで、原発はなくてはならないもの、という気持ちでいました。
震災後、いくつかの原発が再稼働するのをニュースで見ても、対策をしっかりしていれば安心、とさえ思っていました。
しかし今回この本を読んで、その思いは見事に砕かれました。
私と同じような思いを持っている方に、ぜひ読んでもらいたいです。

この本は、決して難しい説明文だけで構成されたものではありません。
中学生以上ならわかるような、とてもかみ砕いた表現で書かれているので、とてもすんなり、しかし確実に原発への恐怖を伴いながら、頭に入ってきます。

読んでいて一番恐ろしかったのは、原発は事故を起こさなくても、通常運転時でさえ常に大量の放射線を放出し続けているということです。私たちは常に、天然に存在する量以上の放射能を浴びているというのに、そんなこと政府は一度も教えてくれたことはありません。

今まで私が全く知らなかった原発の真実を次々と目の当たりにし、いかに私たち国民が政府の都合の良い情報だけに踊らされてきたか、改めて思い知らされました。

「火力メインの従来の発電方法では地球温暖化が進んでしまうし、代替エネルギーだけでは必要な発電量を賄いきれない。だから原発が必要」

政府が言っていることも一理あります。だからといって、私たちの健康が害されてよいことはありません。
それよりも先に、政府が今まで私たち国民にひた隠しにしてきた原発の真実を、隠すことなく公表してください。考えるのはそれからです。

原発反対の方はもちろん、原発を使用するのは仕方のないことだと考えている方も、この本を読んで、その現実を目の当たりにしていただきたいです。