本音で生きる 一秒も後悔しない生き方 堀江貴文
2015年出版の堀江貴文さんの本、
「本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方」を紹介します。
本音で生きることって、難しくないですか?
皆さんは、自分が考えたことを伝え、自分が心からやりたいことに没頭し、
そして自分の心に真摯に向き合えているでしょうか。
私はノーでした。
学生時代は、やる価値の分からない大量の宿題をただひたすらにこなし、
就職活動の面接では “御社”の思ってもいない誉め言葉をぺらぺらとしゃべり続ける。
いざ会社に入ったら、「なんでこんな雑用やらなければいけないんだ!」なんて
思いながらも、何も言えずに上司の顔色をうかがう日々…。
「本音で生きる」とは程遠いですね(;´Д`)
皆さんがこの本・ブログにたどり着いたのも、同じようなモヤモヤを抱えているから
ではないでしょうか?
いつも本音で生きられたらなんていいか…、なんて思いますよね。
毎日がストレスフリーで長生きしそう(笑)。
ですが、この著者である堀江貴文さんは、逆に「なぜ本音を言えないのか、
なぜ本音で生きられないかの方が分からない」とおっしゃっています。
「それはホリエモンだからできるんだろ!」
なんて言葉で片付けられそうな気もしますが…。
それは置いておいて、この本を読んで、少しでも堀江さんの考え方・生き方に近づけられたらいいですよね!
ということで、この本「本音で生きる」を紹介していきます。
本音で生きていきたい方への勇気をくれる内容になっていますので、ぜひ一緒に勉強
していきましょう!
-
なぜ本音で生きられないのか
では初めに、まず本音を言うことへの罪悪感を少しでも取り払ってしまいましょう。
そもそも、本音を言うことへの罪悪感・恐怖は、なぜ生まれてくるでしょう?
言いたいことを言っていると、自分の居場所がなくなってしまう…、
会社で上司に嫌われて、職を失ってしまう…、同僚から陰口を言われて嫌な思いを
する、
なんて恐ろしすぎる未来が見えてくるからですかね…。
では、一歩引いて考えてみましょう。
職場の仲間として認めてもらって場に馴染もうが、職場で浮いていようが、仕事には何の関係もありません。
あなたの仕事は、与えられた職務を全うすることだけです!!
…とは言ったものの、同僚と仲良くないと仕事が進めにくい…、ということもありますよね。
そういう時は、「仕事のために」相手に尽くすという意識を持ってみませんか?
慣れ合うために与えるのではなく、「目的を持った者同士が、目的を達成するために
与え合う」のです。
そういった意識を持っていれば、同僚からの視線におびえることもなく、
かつ相手にもきちんと価値を与えることができる存在として、
自立して仕事を勧められるようになるかもしれませんね。
本音を言うにしても、それが「会社のため」の言葉なのか、
単なる「不満・わがまま」なのかでも、周りの反応も変わってくるかもしれません。
もし会社のためを思って、あえてきついことを本音で言うのであれば、た
とえ周囲から浮いてしまっても、「出過ぎた杭は打たれない」で、
ガンガン行ってしまいましょう!
それで、残念ながら解雇されてしまったら(されたくないですけど)、
「会社にとって有益になるような社員を解雇するところなんて、長生きしないなー」と、他の会社で高みの見物でもしていましょう(笑)
そして、もしあなたの本音が会社への「不満」であったとしても、決してそれを
ため込む必要はありません。
不満を持ちながら嫌々仕事されるより、少しでもモチベーションを高くもって
働いてくれる社員の方が、会社の側もコスパがいいですよね。
なので、もしも「会社に文句があるけど言えない…」なんて時は、
「私は会社に貢献するために、モチベーションを上げる必要がある。
そのために、不満を伝えて解決したい!」
という意識を持つと、本音を言いやすくなるかもしれません。
私も新入社員だった時、希望とはかけ離れた部署に配属されたことがありました。
嫌々ながらも、「ここに配属されたのだから、従うしかない」なんて気持ちで
しばらくは頑張っていました。
ですが半年後、結局メンタルを壊して他の部署に異動になってしまいました…。
そんなことがあると、こっちも嫌々やり続けて心がボロボロになるし、
会社側もせっかく仕事を教えても、実にならないでやめられてしまうという、
どっちにとっても悪い状況になってしまいますよね。
あの時、きちんと自分がその部署に向いていないことを伝える必要があったなと、
思わされました。
当時はそんなこと言うのはわがままだと思ってしまっていたのですが、結局何も
いいことなかったですね。
不満を持ったまま仕事をするのは、自分だけではなく会社にとってもコスパが悪い
ということを、頭の片隅にでも入れておきましょう。
余談ですが、ベストセラーになった『嫌われる勇気』にも同じようなことが
書かれています。
「『他人の期待を満たす』ような生き方をやめること」
「自分の課題と他人の課題を分けること」
誰かがあなたについてどう思おうが、それはあなたの問題ではなく、相手の問題です。
「相手が自分をどう思っているのか」なんてことに悩まされて、自分の人生がおざなりになるなんて、本当にもったいないことです。
一度きりの人生なんだから、もっと気楽に生きましょうよ。
自分にとって大切な存在でない限り、そんな人の考えることなんて「放って」
おきましょう!
-
言い訳をやめる
ここまでで、本音を言えない理由や、それを克服するための考え方について
話してきました。
これ以外にも堀江さんは、本音で生きられるようになるための具体的な方法として、
「言い訳をしないこと」を挙げています。
皆さんこんなこと言ってませんか?
やりたいことがあるけど、
・お金がないから
・時間がないから
・凡人だから、才能が無いから
・やり方が分からないから
「だから無理!」なんてね。
やりたいことをあきらめるための常套句じゃないですか?
こうやってできない理由を積み重ねて、自分を無理やり納得させている…。
そんな方々に対して堀江さんは、「こんな言い訳今すぐやめるべき!」と
喝を入れています。
2.1 「お金がない」をやめる
まず「お金がない」という言い訳。
これって本当によく聞く言葉ですよね。
今の会社を辞めたら、収入がなくなるから辞められない。地元を離れたら、
働き口がなくなるから離れられない。起業したいけれど、お金が無いからできないetc…。
お金のことばっかり。皆さんどれだけお金が好きなのでしょうかね…?
まあそれもしょうがないですよね。
日本人は幼いころから、
「何かをするためにはお金が必要だから、地道に貯金をしておきましょう」と
刷り込まれて育ちますからね。
貯金することは美徳=お金がなければ何もできないと意識は、
私たちの意識からはなかなか、いなくなってくれないですよね…。
ですが、そう考えてしまうのは、「お金の本質を理解していないから」だそうです。
お金というのは本来、価値を交換するための「単なるツール」にすぎず、
それ自体に価値があるわけではありません。
つまるところ、取引されている価値というのは、「信用」なのです。
「信用」さえあれば、お金がなくても取引できてしまうのです。
例えば、レストランで外食するお金がないなら、知り合いに食事をおごってもらうのはどうでしょう。
「おごってくれる友人なんて、そんなにたくさんいないよ!」なんて人は、まず人脈を作るところから始めた方がいいかもしれません。
他にも、スケールの大きな話になりますが、起業するお金がなく、
銀行も貸してくれないのであれば、親や友人から借りるという手もあります。
それができない人は、お金ではなく信用が足りていないということなのです。
厳しいようですが、確かに周りからの信用もなければ、起業や新しいことを始めても、誰も賛同したり協力してくれませんよね。
うまくいく未来も見えません。
人から何か頼まれたら、期待に応えるように尽くす。
金欠の知り合いに、ご飯をおごる。
そうした行為の積み重ねが、信用と人脈を築いていきます。
だから、まず貯めるべきは「お金」ではなく「信用」ということになんですね。
2.2 「時間がない」をやめる
次に、「時間が無いからできない」という言葉。会社員なんかになると、
しょっちゅうこの言葉が登場してきますよね。
でもこれってつまり、自分から「現状維持を選んでいる」ことと同じじゃないですか?
時間がない現状が嫌なら、なぜ自分から変えようとしないのでしょうか?
結局、不満はあっても、現状を維持する方がその人にとって「楽」だから、
そうしているだけではないでしょうか…?
この言葉は、私にはかなり刺さりました。
時間がないという話だけではなく、例えば今の会社に不満を言い続けながらも、
転職もせず居座り続けていることだって、
結局は今の状態を自ら選んでいるのと同じですね。
現状に満足していなくても、行動を変えるほどの大きな不満はなくて、
かつどうでもいいことを考える暇はある。
だからこそ、やりがいとか幸福とか、そんな答えのない問いに頭を巡らせて時間を使ってしまうのかもしれません。
でもそこからは何も生まれないんですよね…。
だったら、今、目の前にある仕事や趣味に最大限没頭してみませんか?
そうすれば、そんな抽象的な問いには悩まされなくなるかもしれません。
2.3 「才能がない・やり方が分からない」をやめる
最後に、「才能が無い・やり方が分からない」という言い訳ですが、
これも結局は自ら「現状維持」を選んでいることと同じなのかもしれません。
確かに、才能のあるなしが影響する分野だってあるかもしれません。
ですが、どんなに功績を挙げた人でも、その人の努力によるところが、
ないはずないですよね?
かの有名なイチローでさえ、その才能にあぐらをかいていたのではなく、
小学校3年生の時から、1年のうち360日は練習していたそうです。
多くの人は「結果」ばかり見て、「あの人は天才だ」「あいつは才能がある」なんて
言っていますよね。
ですが、優れた結果を出した人でさえも、血もにじむような努力を長年積み重ねてきているのです。
そのことを忘れてはいけないと思わされました。
これからは、「自分には才能がない」「自分は凡人だから」なんて言うのは、
せめて努力してからにしてみませんか?
そもそも才能なんて、やってみたいと自分にあるかないかなんて、
わからないものですしね。
他にも、「やり方が分からない」なんて言い訳、この高度情報化社会の中でそんな言い訳が通用するとお思いですか?
ネット検索すれば、いくらでも”やり方”なんてものは出てきますよ。
新しいことを始めるのに勇気が必要だと思います。
ですが、勇気が必要なのと「やり方が分からない」は別問題です。
何なら、勇気の出し方でさえもネットに載ってますよ(笑)。
「やり方が分からないからできない」なんて、まず調べてから言いましょう。
しかも堀江さん曰はく、そもそも物事に「やり方」なんてものはなく、
全てが「トライアンドエラー」なのだそうです。
趣味で始めることであれば、プロに教わったり教本を読んだりするのが
近道かもしれません。
ですが、例えば新しいプロジェクトを始めたいとか、
起業したいなどビジネスで成功するためには、結局は思いつく限りのことを
次々とやってみるしかありません。
結局、やり方とかセンスではなく、「トライアンドエラーをどれだけ続けるか」
が重要なんですね。
3. まとめ
本音で生きるためには
・不満を持ち続けるのは、自分だけではなく相手(会社など)にとってもコスパが悪い
・お金よりも先に「信用」を貯める
・「時間がない」は、現状維持を選ぶための言い訳
・「トライアンドエラー」をどれだけ続けるかが重要
ということが学べました。
この本では他にも、本音で生きるために、
「バランスを取らない」、「プライドを捨てる」、「時間を最適化する」
といったことも書かれています。
この本を読んで皆さんも、堀江さんみたいに一秒も後悔しないで
生きられるようになりましょう!